書籍は「信頼の起点」になる
あなたの会社は、どんなときにメディアに取り上げられていますか?
多くの企業が「新商品を出した」「業績が伸びた」といったニュースを出していますが、実際に大手メディアに掲載されるケースはごくわずかです。なぜなら、いまの時代、単なるニュースリリースではメディアの関心を惹くことが難しくなっているからです。
では、どうすれば報道の側が「取り上げたい」と思う存在になれるのか。
その答えのひとつが、「書籍」という“第三者評価の起点”を持つことにあります。
出版社に採用され、商業出版として全国の書店に並ぶということは、それだけで「この著者(企業)は、専門家として信頼に値する」という“お墨付き”を得たのと同じです 。
出版社という第三者のフィルターを通過した情報は、メディア関係者にとっても「取材の対象」として扱いやすくなるのです。

「出版社の審査」がメディアの扉を開く
企業が発信する情報には、広告やPRを目的とするものも多く、報道側からすると“宣伝色が強い”と見なされがちです。しかし、書籍として出版された内容は、編集者が客観的に企画を精査し、社会的意義をもって世に出たコンテンツ。つまり、そこにはすでに「信頼の構造」が存在しています。
ある経営者は、自社のノウハウをまとめた書籍を出版したことで、日経BPやForbes JAPANなど主要なWebメディアから相次いで取材依頼を受けました。その理由を尋ねると、「書籍の中で語っている思想や事例が、単なる宣伝ではなく“社会的に語る価値がある”と評価された」と言います。
出版は、情報を発信するだけでなく、「情報の信頼度」を高める行為なのです。そして、その信頼が、TVや新聞、Webメディアといった“第二の波”を呼び込みます。
書籍が呼び水となる「メディアリレーション」
メディアリレーションとは、報道機関との関係構築のことです。
多くの企業がプレスリリースを配信しても反応が薄いのは、「その企業を取材する理由」が明確でないからです。そこに書籍という“背景”があるだけで、メディア担当者の見え方が一変します。
たとえば、ビジネス誌の編集者が新しい特集を企画するとき、まず探すのは「その分野の著者」です。書籍は、専門性・思想・実績を証明する“最高の名刺”です。だからこそ、書籍を出した瞬間から、企業の広報・PR活動は一段上のフェーズに入ります。
そして、出版直後のメディア露出を最大化するには、「PR導線設計」が重要です。
書籍発売日を起点に、
・プレスリリースの配信
・出版記念イベントやウェビナー
・書籍の内容を要約した寄稿記事
・メディア関係者への献本
などを組み合わせ、「書籍→取材→記事化→SNS拡散」という一連の流れを意識的に設計します。
これにより、書籍を中心としたメディア露出の連鎖が生まれるのです。
メディア露出が「第三者評価」を増幅させる
メディアに紹介されることは、単に露出が増えるという意味にとどまりません。そこには、「第三者による評価の積み重ね」という本質的な価値があります。
自社サイトやSNSでの発信は“自分で語る情報”ですが、新聞・雑誌・Webメディアで紹介されると、それは“他者が語る情報”に変わります。
この違いがブランドの信頼度を大きく左右します。
「出版社→メディア→生活者」という情報の連鎖を設計できた企業は、もはや広告に頼らずとも、語られる存在になるのです。
実際に、出版後にメディア露出が続いた企業では、BtoBの新規問い合わせが数倍に増えたケースや、採用応募数が急増した例もあります。
出版を起点にしたPRの3ステップ
では、出版を起点にしたPR導線設計とは、どのように考えればよいのでしょうか。これは、以下の3つのステップで整理できます。
① 「誰に語られたいか」を定義する
ビジネス誌なのか、業界メディアなのか、生活者向け媒体なのか。
書籍のテーマに共鳴するメディアリストを事前に整理し、どの切り口なら取材される可能性があるかを分析します。たとえば「中小企業のブランディング」「パーパス経営」「地域発ブランドの挑戦」など、社会的文脈に翻訳して伝えることが重要です。
② 「語りたくなる物語」をつくる
メディアが求めているのは“ニュース”ではなく“ストーリー”です。
書籍のなかにある挑戦、失敗、変革のドラマを切り出して、「この企業には物語がある」と感じてもらう。具体的なエピソードや数字を交えることで、記事としての説得力が増します。
③ 「リリース×キャラバン」で拡散する
出版後にはリリース配信スタンド(PR TIMESなど)を活用し、同時に「メディアキャラバン」と呼ばれる直接訪問・面談も実施します。編集者や記者との対話を通じて、書籍に込めた思いを伝えることで、より深い取材や長期的な関係構築につながります 。
出版後の「波」をどう活かすか
書籍出版の最大のチャンスは、発売から3か月です。
この期間にどれだけ多くのメディア露出を生み出せるかが、その後の広報戦略を左右します。
ポイントは、「打ち上げ花火」で終わらせないこと。
出版後の反響をもとに、連載記事やコラム執筆へ展開し、書籍の内容を“点から面”へと広げていくことが大切です 。

さらに、講演・イベント・展示会出展などへと発展させることで、「語る・見せる・伝わる」の三拍子をそろえた循環型ブランディングが実現します。
「語られる企業」への進化
書籍は、企業が自らの存在意義を語るためのメディアであり、同時に他者がその物語を語りたくなる仕組みがあります。それが、出版起点ブランディングにおける最大の特徴です。
SNSや広告が「自己発信の時代」を象徴するなら、書籍は「他者が語る時代」をつくるメディアです。
出版社、メディア、読者という複数の第三者による語りが重なり合うとき、企業の物語は社会的な信頼へと昇華していきます。
出版をきっかけに、語られる企業へ。
その最初の一歩を、あなたの一冊から始めてみてはいかがでしょうか。
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